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ブドウ部会~品種検討会(9/8)【山梨】【ブドウ部会】

 直売も終了し、山梨へ。品種検討会は初めて。机の上に検討品種が並べられ、説明後、試食の流れ。以下説明の覚書。

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・サニードルチェ、「青りんご」みたいな味だった。タイベック+棚明るめで着色良好(市街地では難しい、という声も)2回目フル加用OK。
・タイベックは木の根元にやることで一番効果がでるらしい(ウチもやるなら効果がよくわからないブルーシートよりこちらの方が・・・)Cimg4662
・今年は着色が難しい年だったらしい→夜温が高かったので
・黒は温度が着色に影響しやすく、、赤は糖度が着色に影響(?聞き取りにくかった)
・赤系はコンパクト(500g以下)にしあげ、ジベ一回処理
・バイオレットキングは、粒の先に少々ワレが出た。付け根まで真っ赤にはならない。私は大味な印象だったが、他の人に聞いたら「美味しい」と高評価。東京の農家の方は、環状剥皮で8月中に出したらしい。
・圃場のシャインは全国ブドウ大会の視察の関係で、8/20に除袋したため可熟気味。袋を取ると外部からの影響が受けやすく、さらに可熟になったことで一部に「カスリ症」がかなり出たそうだ。(↓「かすり症」の出た房)

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・シャインは最後まで袋で管理(むいたら3日で、かすり症が発生したらしい)
・クラフト傘は軟化して日焼けが出にくくなったらはずす
・木漏れ日が落ちる8~9割の葉影率で管理(2枚上の写真の感じで。ウチは今年は暗すぎた)
・暗いから、と枝を切って落とすのでなく、なるべく肥料や剪定で樹勢を調整
・上部支硬を使うと粒のサイズは18~20g→16~17Gくらいになるらしいが、十分良い房だなあと思った
・「上部」は摘粒が楽になるが、中には粒が足りなくなる房(35目標が32くらいになったり)もでる
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・雄宝もバイオレットキングと同じ感じのワレが出たらしい。昨年まで味は淡白。何年かすると変わってくる、という声も。
・甲斐のくろまる、ジュエルマスカット、甲斐ベリー3あたりは山梨限定っぽいのでスルー
・巨峰に今年は裂果が出たそうだ
・裂果は、雨が全然無いところに急激に雨が降ると出やすい
・裂果対策としては乾きすぎない程度に潅水(今年山梨は降る降らないが極端だったそうだ)
・裂果の主な原因は、「急激な雨」と、「花が咲いてジベ処理一回目までの時期に雨が少なかった」(←ここで潅水してた人はセーフ)こと。
・花が咲いて一回目のジベ処理まではブドウにとって細胞増殖期にあたり、ここで適度な水分があれば養分が吸えてブドウの細胞を増やすことができる→ここで水が少ないと栄養不足で玉が張らない上に、われやすくなる
・二回目のジベ処理以降は、細胞が大きくなる時期
・水が必要となる時期は「芽が出る時期」「花が咲いてから一回目のジベ処理」「実がとまってから一ヶ月くらい」の3回
・↑上のタイミング以外で闇雲に潅水しても、枝だけ伸びて不味いブドウになって裂果しやすくなる
・ブラックビートはワレやすい(ウチではほとんど裂果はないが・・・)
・巨峰系でワレやすい順は、藤稔>BB>巨峰>ピオーネ
・巨峰系で赤熟れしやすい順は、ピオーネ>巨峰>藤稔>BB
・赤熟れの原因は、着色期の高温
・ピオーネは高温の影響を巨峰よりも受けやすい(着色の遺伝子は2本で同数だが色素を作る量が少ない)
・対策としては一回処理(適期はシビア。キャップがとれた日を満開ゼロ日として3~5日目で)
・藤稔はワレやすい。試験場でもワレやすいが、これは元々山を削って戻した土に粘土が多く、作土が浅いため。戻した土に粘土が多い→ワレやすい
・有機質を入れて土を柔らかくすると、ワレにくい(水の管理も大切)
・山梨県内では、ほとんど藤稔がワレない地域もあるらしい。すごい。
・4倍体=染色体が4本
・親の組み合わせが一緒でも、子供に現れる特性は様々→この中で作り手にとって都合の良いものを選ぶのが「育種」
・甲斐ベリー3は玉張りは藤稔並。味は「くろまる」に近い
・長梢剪定の目的は、強い枝と弱い枝の差を無くして、ちょうどいい太さの枝をたくさん出るようにすること
・枝の太さが揃えば、房揃い、玉揃いが良くなる
・枝の先端部は子孫を残すことより、木を広げるようにプログラムされているので、玉はどうしても張りにくい
・アグレプト液剤は直接房にかけるのがベストだが、かからなくても一定の効果は見込める
・「誘引」は薬剤が均一にかかるようにするためにも丁寧に
・「かすり症」は老化現象みたいなもの。細胞と細胞の間の細胞壁の中の液胞がわれて壁に染み出す現象。ある程度は仕方ない。
・目標糖度前に出ると問題。島根県では15度程度で大量発生し問題に。原因はカルシウム不足。元々「真砂土」で肥沃でない上に、雨よけでボルドーもそれほど使用しないので。
・↓摘粒に労力をかけず、あえて「粒」で販売している方もいた
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・シャイン系の赤ではマイハートが一番美味しかったが、それでも植えたい、という気は・・・。
・期待していたスカーレット、今年は灰色カビがかなり出たらしい。シャインより弱いようだ。
・試食開始と同時に人が殺到したマスカサーティーン。病気にはシャイン並みに強い。袋は星野の極薄20号で収穫までかけっぱなし。幼木の玉張りは↓の半分から三分の一くらい。展示の房は、高芽接ぎした房。確かにシャインと違う味だが、美味しいか?と言われると・・・。新しい味を一粒食べて判断するのは難しい上に、私の味覚は酷いので、評判の方を信じるべきだろう。
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あと、試験場の先生にシャインの病気の写真を見せて何か教えていただく。正解は「うどん粉病」。毎年見かけていて、「うどん粉」にしては他の品種と出方がちょっと違うような・・・、何だろう?と思っていたが、おかげでスッキリ。

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