ぶどう栽培基本講座~摘粒
本日は午後3時半から。時間があったのでミツモリさんを覗いて、お試しに除袋用のエプロンというのを買ってみた。帰りにシャインは緑の袋と聞いたので少し買って帰ろうかと思ったが5時過ぎにはもう閉店。早い。お店の駐車場のところの垣根仕立てのブドウがかなり育ってた。
少し早く着いたので見学。私の感覚ではびびってしまって「小さいかな?」と思ってしまう位が500~600に仕上がるようだ。
特に重要な点は以下のとおり
・目標果房重500~600g、軸長7~8cm、果粒数35~38粒
・摘粒の手間に関係する要因
①支梗の数
②支梗につく粒の数
③軸の伸長
・いかにムダを省くかが重要
①予備摘粒(ジベ処理1回目から4~5日後の軸長調整など)前に予備摘房
②本摘粒前に本摘房
③1新梢に1花穂(80cm以下の弱い枝はカラ枝)
④よく伸びたスラッとした房を残す
以下、聞き取りの覚書。間違っている箇所もあるかも。
・シャインは摘心して副梢がヒョロヒョロっと30~50cmくらいでとまる位が理想的な樹勢(2枚上の写真くらいの感じ。16年生の木)。剪定や施肥などでこの状態に。
・強い枝の方がジベが効く。
・弱い枝は種が入りやすい。
・シャインは基本切り下げ。予備摘粒時に軸長を揃える(7~8cm)。
・1間(2.25㎡)に15房(一反3000÷1間200=15)
・結果母子を一本8芽として元2芽は欠いて新梢1本に6芽として5~6本に対し一本あたり4つ位残す。(←15より多いけど、見た感じちょうど良さそうに見えた)
・4000×600=2.4tでも照り年なら仕上がるが、5年単位で平均的に取れるようにするには反あたり3000房が無難
・本摘粒時に切り下げると上向き果がなくなりやすい。その時は上部の支梗の下向き果をあえて残すことで横になっている粒が上を向く(ことを期待する?)
・落とす粒は傷モノや変な粒を優先
・摘粒作業が遅れる場合は小さいのでいいから傘をかける
・県の基準500~600gは味を重視しているため。
・房尻をつまむと、房の先端は成長点なので房が伸びにくくなる。
・副穂は主穂よりタマが張りにくいが、手間などを考えてどちらを残すか判断。
・天気がいい年(晴れベース)は種が入りやすい
・天気が悪い年(曇りベース)は房は伸びるが花ぶるいしやすい。
・着く年、着かない年は経験でわかる(←考えたことなかった。恥ずかしい。)
・着粒に影響が大きいのは房作りの時期
・シャインは肩が咲き始めた時が房作りの適期
・ピオーネなどの四倍体の品種は着粒しやすい(?)
・つきやすい品種は後に回すなど、自園の品種構成で房作りの順番を考える。
・(私は使ったことがないのでよくわからないが)フラスターはものすごく強い木では1000倍。見学したところではちょうどいい房形にまとめるため2000で処理(といっていたような)。
・上の支梗ほど粒が着くので切り下げたほうが楽。
・袋かけと同時に傘掛け(クラフト)
・摘粒の次に新梢管理
・副梢は元から欠かない。2芽(くらいに見えた)残して欠く。
・シャインの房作りにかける時間は1房あたり30秒が目安。
・ブドウの軸をもって回しながら摘粒するのでなく、あくまでも人が回って摘粒するのが基本。
・軸長は上の支梗から下の支梗までの長さ。粒は含めない。
おおむね間違ったことをしていなかったことが確認できたのは良かったけど、早くやれる裏ワザは無いということもわかった。
・・・ということはこれ以上規模を増やすには、①さらに働く(←寿命が縮むので却下したい)②人を雇う(←そもそも人付き合いが苦手だからなあ)③作業時間を短縮(←これ以上短縮すると質が下がりそうだ)あたりの方法か。
現状の問題点(棚に空いてる箇所あるし、サービス品ばかりになる木もあるしなど)を改善してから先のことは考えよう。サイドビジネスが片付くまでは現状維持でも限界を超え気味な感じなので新しいことは無理。
| 固定リンク
コメント