ほぼブドウの販売が終了しているので余裕をもって山梨に行けた。
~数軒、ぶどう園を見て回る~
・試食させてもらってウチの味で収穫時期は間違ってないか確認。セーフ。
・シャイン、ニーナなどが販売されていた。赤系は少ない印象。緑と黒が多かった。
・ピオーネの着色がウチとは比較にならないくらい良かった。
・配送料金はウチと大差なし。端数を切り捨てて¥50、¥100刻みにしてるのは楽かも。ただ、お客様に負担してもらうかコチラがかぶるか。ここはまあ、今年と同じで良さそう。計算大変だけど仕方ない。
・ぶどうの料金は園によりマチマチ。品種ごとに金額を変えているブドウ園が多い。少し難があるブドウは値段を下げてカゴ売りしてたり。大粒を統一金額で売っているブドウ園もあり、これは良いかもと思った。混ぜて発送する場合、計算も詰める作業もやりやすくなるかも。
・ソーラーシェアリングのブドウ畑があったけど、コレはどうなんだろ?
・平日にも関わらず混んでるブドウ園はすごく混んでる。そうでもないところもけっこうある。色々。
・安芸クイーンはこちらでも着色厳しい場合があるようだ。
~品種検討会~
試験場の先生から今年の傾向、各品種の説明→部会員からの品種説明→撮影→質問→試食の流れ。昨年見た品種、コレはウチでは栽培無理(苗木が手に入らない、着色ムズイetc)な奴は雑に聴いてる。聞き取りに難ある箇所もあるので間違ってる点もあると思う。
・今年はすごく暑い年。ピオーネなどで赤熟れが多い年。赤系ブドウには良い年で日照がよいので着色しやすかった。それでも念のため赤系ぶどうは黒緑と比べて少なめの房数で管理した方が良い。
・上部支硬を利用した場合、房はやや小さ目な印象。あえて透明の傘をかけてるそうだ(見学用だったかな?)。玉が多少細くなるらしい。
・ニーナは三日月裂果が出やすい。糖度と着色の相関が高い。25+25処理でも目方的には十分そう。
・バイオレットキングは着色が・・・。ジべ単でやや着色向上、裂果防止も。見た目は立派だが、やはりウチでは厳しそう。初生り前だけど、1本残しでいいかな。
・スカーレットが良く見えた。着色もイイ。粒も大きい。食べても美味しい(個人的に今回の中では一番好きだが、やや食べにくいという声も)。ただ病気に弱いという声もチラホラ聞こえた。今年一本ウチにも来るので期待したい。25+25で育てよう。大きさは500超えれば十分なので。
・ヌーベルローズは色が淡かった。香りよく甘い。印象としては若木のシャインくらいの粒の大きさ。利点は開花時期がシャインより遅いこと。作業時期をずらせる。
・雄峰、台風で揺れて打ち身が出たそう。糖度は低め。あっさり味か?ウチでも去年取れて食べたけど、残すべきか検討中。見た目のインパクトはすごい。
・巨峰。赤熟れがけっこうでたらしい。気候的に早場が厳しかったそうだ。着色開始から2週間で色と糖度が一気に上がるので、その時点で熱帯夜とかになると厳しいらしい。ピオーネも個人的に序盤に一気に着色させないと赤熟れのまま終わる印象。
・我が道、「特徴が少ない」らしい。ウチでも一本買ったが枯らしてしまった。味見忘れた。
・富士の輝き(前の名前は「ミワヒメ」←字わからない)確認しなかったけど県外無理だろうと思い込んでいたのでノーマーク
・クイーンセブン、「摘粒が大変」らしい。脱粒性あり。食味は良い。
・ブラックビートは着色の遺伝子が巨峰2に対し4でとても着色しやすいが、裂果が多いそうだ。ウチの方ではほとんど裂果する印象は無い。房も大きいし、味も食べやすいので今後も増やす予定。良い苗に当たったか?気候や土があっているのか?わからない。
・ジュエルマスカット、シャインより食べやすいらしい・・・が苗木県外がダメだったと思うのでノーマーク。
質問タイム中のアレコレ(多少ニュアンスは違うかも)
・シャイン×赤系品種=2分の1で赤品種になる → 更に赤系シャインの子、孫と交配させてより安定した着色、でより美味しい赤系シャインを育種していくことが今後求められる。二世代目はまだ不完全な部分も多いが、育てていくことが今後のためにも必要。
・(「中国などへの苗木の流出はどうか?」を受けて)その国で登録するには、その国で栽培して出来たブドウが必要なため、登録をしようと思った時点で苗木の流出はほぼ不可避。今回の中国の件はそのために、登録が遅れたので仕方ない側面もあるが、今後は流出を覚悟の上で登録は必須だと思う。
~環状剥皮について~
環状剥皮について個人的に質問した。今年やった木で樹勢が落ち着かなかった場合はどうするのか?「この写真だと下の方にやればOK。次年度以降も落ち着かなかったら、ずらしてやればOK。やったところが治ってきたら重ねてやっても良い」とのこと。ウチのニーナは来年もやらないとダメそう。
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